オランダ人の億万長者また増加、何をしている人たち?

オランダで純資産が100万ユーロ(約1億5千万円)を超えている世帯(ここでは億万長者と名付ける)が2021年には317,000世帯と2020年より32,000世帯増えている。ここ7年間この数は増加する一方。平均純資産は160万ユーロで、4分の1は200−500万ユーロを持っている。3%は1000万ユーロ以上だという。(オランダ中央統計局CBS)

純資産は金融資産のほかに不動産も含まれているが、不動産は評価額から負債を引いたものとなっている。ちなみにオランダの世帯平均資産は75,000ユーロ。

億万長者の3分の2は自営業だ。農業従事者のうち42%は自営で資産が100万ユーロを超える。とくに酪農業者、穀物あるいは野菜生産業者である。ただし、資産には農地や耕作機械なども含まれている。
金融関係者そして不動産業者の億万長者も自営業者が多い。不動産業者は、ここ数年価格が上昇している賃貸物件を多く抱えている人が億万長者になっている。
そして年金受給者の億万長者も多く全体の3分の1を占める。このうち22%は自営業だ。

億万長者が多く住む市は、ブルーメンダールとラーレン。この2つの市に住む人の10人に3人は億万長者だ。逆に億万長者が少ない市は、リンブルグ州のケルクラーデ、ブルンスム、ランドグラーフ、そしてヘールレン。

オランダの総世帯が保有する全資産の4分の1が、1%の大資産家によって所有されている。公平なる富の分割を主張する人たちは、税制の変更を求めている。

オランダ中央統計局の発表