2023-03-29
オランダの子供の半数が携帯中毒

オランダに住む9歳から13歳の子供の半数が、程度はまちまちだが携帯電話中毒にかかっている。オランダの子供向けニュース番組のNOS Jeugdjounaalが500人以上の子供にアンケート調査した結果である。
半数以上の子供が、ちょっとだけ携帯を見るつもりが、だらだらと見てしまうと答えている。また10人中8人が思ったより長時間携帯電話を使用しているという。とくに、ユーチューブ(YouTube)、ティックトック(TikTok)、スナップチャット(Snapchat)そしてワッツアップ(WhatsApp)に費やす時間が長い。
このため学校や家庭では携帯電話の使用に関する規則を作っている。4分の3の子どもたちは、家庭での携帯電話の使用は制限されていると答えている。とくに食事中での使用は禁止、夜寝室での使用も許可されていないという家庭がほとんどである。また半数以上がスクリーンタイム(携帯を使用できる時間が自分で制限できる)を使うという。
学校でも授業中の携帯の使用は制限されているところが多く、3分の1の学校では携帯を教師に預けねばならない。ほとんどの子供が携帯を学校に預けるのはいい方法だと感じている。
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2022-07-20
携帯電話のオーバーヒートを防ぐには

猛暑の中、携帯電話がオーバーヒートになることがある。スマートフォンは熱に敏感に反応する。とくに猛暑の中で反応することが多く、突然ダウンしたり警告が出たりする。これを防ぐには?
通常スマートフォンは0度から35度までは正常に機能するように作られているという。それより気温が上がるといろいろな機能が自動的に落ちるように設計されている。携帯電話が熱くなると中にあるリチウム電池に障害が出る可能性がある。これにより電池の寿命が落ち、早くに充電が減るという結果になる。
また温度が上がると携帯は自動的に安全装置が動く。チップの動きが遅くなり、スクリーンが一時的に暗くなり、充電が遅くなったり、カメラやフラッシュが使用できなくなったりする。それよりも温度が上がると自動的にシャットダウンする。iPhoneの場合には「もう一度使う前にまず冷やしてください。」というような警告が出る。このような警告が出たら、まず使用を一時的に停止して携帯を冷やす。ちなみにこの警告が出ても緊急用の電話112は使用可能だ。
携帯のオーバーヒートを防ぐには、当然ながら暑い場所に置かないこと。このほか携帯カバーやケースを使わないのも提唱されている。また、省エネモードやフライトモードに設定しておくのもいいという。もちろんフライトモード設定中はWIFIも4G もブルーツースも使えないが。このほか、写真やビデオ撮影を控えたり、ゲームやナビアプリの使用は止める。猛暑の中での充電は事態を悪化させるのでこれも控えたほうがいい。
ただ携帯を冷やすために冷蔵庫に入れるのはご法度である。急激な温度の変化でデバイス内の凝縮を促し、電子部品を損傷する可能性があるからだ。
2019-07-01
オランダ、7月1日から自転車での携帯電話使用禁止に

オランダの交通法61条が7月1日から自転車にも拡張される。この法律は、車両、バイク、身障者用乗り物運転中での携帯電話操作を禁止するもので、本日からはこれが自転車そして路面電車(トラム)の運転者にも適用される。さらに「携帯電話」が「携帯電子機器」へと変更され、タブレットや他の電子機器にも拡大解釈される。罰金は16歳以上では95ユーロ。16歳未満は半額である。
運転中のアプリの使用が禁止となるが、グーグルマップなどのナビの使用や携帯電話での通話はどうなのか?これらも実際には全面禁止である。ただし、ナビが固定されている場合は問題ない。また通話もハンズフリーなら許可されている。ハンズフリーの場合も、イヤフォンは右耳に入れるのがいいという。左耳は空けておいて車などの交通音が聞こえるのが望ましいらしい。
自転車が体の一部になっているオランダ人にとって両手離しで携帯をいじるのは朝飯前。しかし車両や歩行者にとっては脅威であり、事故も多いためこの法律施行となった。
(画像:NRC)
2019-06-25
オランダ固定・携帯電話3時間障害発生、緊急連絡番号も通じず混乱

昨日の午後、16:00-19:30の間、オランダ全土でKPNの電話網がサービス中断し、固定電話・携帯電話とも通信不能に陥った。警察・病院・消防などの緊急電話番号の112も通じず混乱に陥った。故障の原因はまだ明らかにされていないが、通信担当大臣は「このような障害はあってはならないこと。」とKPNに通達した。
インターネットは問題なく作動していたので、一般の通信は電話の代わりにアプリなどを使用する人が多かったが、緊急電話112への連絡は深刻な問題でソーシャル・ネットワーク上で情報が交錯した。一部の人は「NL-Alert」という緊急連絡でこの故障に関する連絡が携帯に入ってきたが、全員ではなかった。
KPNは緊急に「112」の代わりの番号をいくつか用意したが、アムステルダムでは急病のための番号020-6212121を、警察では同じ番号を緊急用は1を押しと緊急でない場合に2を押すなど、統一がとれていなかった。さらに「NL-Alert」がこの電話番号を流したことで、混乱はさらに深まった。その後さらに新しい番号が流れ、混乱はようやく鎮静にむかった。KPNによれば4Gネットワーク上の問題だというが、詳細は発表されていない。緊急番号につながらなかったことで命に関わった人がいるかなどはまだ調査中。警察は警官を全員街頭に立たせたり、救急車もいたるところに配置し、非常時には直接に連絡が取れるようにするなど対処していた。
2019-05-01
ING銀行、やっとお財布携帯のアップルペイを導入か

オランダ大手金融INGは近い将来に携帯支払い(お財布携帯)システムのひとつであるアップル・ペイ(Apple Pay)をオランダに導入すると発表した。ただしいつから開始され、どのショップで利用できるかなどの詳細は同社のウェブページには記載されていない。アップル・ペイとは、iPhoneやApple Watchなどのアップル製品をかざすだけで、電車やバスに乗ったり、買物したりできるサービス。アプリのダウンロードなどは特になく、クレジットカードなどを設定するだけという簡単なものだ。
ING銀行のほかに他の銀行もこのアップル・ペイを導入するかは明らかではない。携帯をかざすだけで支払いができるいわゆるお財布携帯システムはアップルのほかにもグーグルのグーグル・ペイやサムスンのサムスン・ペイがあるが、どれもまだオランダでは導入されていない。
オランダは携帯支払い導入が欧州他国から遅れをとっており、今や一番最後の国のひとつになりつつある。
2019-01-31
自転車運転中に携帯操作で罰金95ユーロ!
オランダでは自転車走行中にメールやソーシャルメディアを利用する人が驚くほど多い。7月1日からこれが警察に見つかると95ユーロの罰金が課せられることになる。自転車走行中のアプリ使用以外の罰金では、酔っ払い運転で100ユーロ、赤信号無視で95ユーロ、無灯運転で55ユーロとなっている。
自動車の運転中に携帯電話を利用すると、240ユーロという高額な罰金が課せられる。これは自転車運転中よりも他の車や人への損傷が大きいという理由からだ。車の場合には、アプリ使用だけでなく通常の通話でも同様な罰金が課せられている。自転車の場合、携帯電話での通話は合法である。
自転車走行中の携帯電話使用による事故数は明らかではないが、10年前の4%をかなり上回る数字になっているという。
自転車走行は車の運転と違ってあまり取締も厳しくなく違反事項も少ないと思いがちだが、実は違反事項は多い。上記以外にも右左折で腕で方向指示を出さないのは違反で、罰金も35ユーロ。横断歩道やその近くで追い抜きをすると150ユーロの罰金が課せられることを知っている人は少なそうだ。もっと意外なのは、自転車のベル(警音器)が作動しないと35ユーロの罰金!
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