オランダ飲食店、宅配やテイクアウトは可能に

オランダではコロナウィルスの感染拡大を防ぐため、4月6日まですべてのレストランやバーが閉鎖となった。しかし16日午後政府は、レストランでの持ち帰りや宅配は認めると発表、飲食店は営業を続けられることになった。ホテルも以前と同様営業は続けている。

オランダの宅配業界を牛耳る「Thuisbezorgd.nl(Takeaway.nl)」は、ここ数日で数100のレストランが新規顧客となった。レストランはこのサイトを利用するのに売上の13%を支払う仕組みだが、それでも宅配に頼りたいというレストランは急増している。ただ、宅配がどのレストランの料理でも可能というわけではないことも確かだ。

オランダホテル飲食店連盟(Koninklijke Horeca Nederland)会長でロッテルダムでレストランを開いているヴィルムセン氏は「うちのレストランの売上は今後ゼロになる。」とインタビューで答えている。「宅配ができないレストランは多いし、バーにいたっては論外だ。」と同氏。「現在80人の従業員がいるが、そのうち38名がフルタイムで働いている。売上がなくても給料は払い続けなくてはならないし自分もそうしたい。しかし、いったいどこからこの金が出てくるのか。」と不安を隠せない。

多くの飲食店関係者が同じような懸念をいだいており、同連盟には電話での問い合わせが絶えないという。その多くが資金繰りの問題だというが、政府による救済の具体案はこれから検討するとのことで、まだ発表されていない。