オランダ、クレジットカード支払い手数料撤廃

ウェブショップでの支払いにクレジットカードを利用すると手数料がかかる場合があったが、これが本日から施行されるPSD2法によりこれが禁止される。(PSD2法に関しては19日の記事参照)

これまでオランダのウェブショップ、ときには実際の店舗での支払いにクレジットカードを使用すると数%の手数料がかかることがあった。航空券の支払いも銀行口座から直接支払われるiDeal(ピン支払い)より10ユーロ程度高いことも多かった。EUのPSD2指令では、欧州で運営されるウェブショップの支払い方法がクレジットカードであっても手数料徴収は禁止としている。これに基づき、本日から施行されるオランダのPSD2法のもと、これが禁止されることになった。PSD2法の背景には、消費者の支払い選択肢を広げるという目的もある。ただし、企業用のクレジットカードは例外で、追加料金の徴収は許可されている。ピンなどの支払いによる手数料は消費者でなく、ショップ側が負担することになる。

オランダではクレジットカードによる支払いは減る一方だ。オランダ支払い協会(Betaalvereniging Nederland)によると、オフライン(実際の店舗)でのクレジットカード利用は0.6%に過ぎない。ピン(銀行口座と連携しているカード)での支払いが62%と最も多い。ただしオンライン(ネットショップ)での支払いは別で15%がクレジットカードによるもの。一番の人気は手数料のかからないiDeal(ピン)支払いであるのは、オンラインでも同様である。

参照記事RTLZ