レンブラントと越前和紙の展示会(6月12日から9月20日)

レンブラントが和紙に傾注していたことをテーマに、アムステルダムのレンブラントハウスにて展示会が開催される。近年日本とオランダの調査員により、これらの紙が日本から渡ったものかどうか、特に日本の福井県越前市の和紙であるかどうか特定すべく調査が開始されている。 レンブラントは1647年ごろからエッチングの作品に和紙を使用し始め、彼の息子のティトゥスの唯一の肖像画は和紙にのみ印刷されている。レンブラントはほとんどのエッチングを和紙に印刷し、また描画にも和紙を使用した。和紙に印刷された作品は西洋の紙に印刷されたものとは明らかに異なっている。西洋紙は表面が粗く艶がないのに対して、レンブラントが使用した和紙の種類の多くは滑らかで光沢があり、通常は薄茶から薄黄色で、時には象牙色だった。

1609年から日本に交易所を持っていたオランダ東インド会社は、事務業務に日本の紙を使用していた。和紙は日本にとどまらず、台湾、バタヴィア、さらにはオランダへ輸出されたのである。
展示会では、和紙を使用したレンブラントの作品だけでなく、越前和紙の詳しい生産工程も見ることができる。 

日時:2015年6月12日から9月20日
場所:レンブラントハウス、Museum Het Rembrandthuis, Jodenbreestraat 4, 1011 NK Amsterdam

レンブラントハウスのHP