100万ユーロ超える不動産、オランダ全土で激増
オランダの不動産価格は上昇が止まず、100万ユーロ(現在のレートで約1億7千万円)を超える家が197,000戸と大幅に増加した。なんと20軒に1軒が100万ユーロを超えているのだ。
10年前は、ワッセナーなどの富裕層が住むエリアの住宅が100万ユーロを上回っていたのだが、現在ではオランダ中に点在している。これまでほとんど高価格の家がなかったズウォレ、ティルブルグ、アイントホーフェン、レウワーデン、レリースタットなどにも100万ユーロ以上の家が増えている。
2013年には100万ユーロ以上の家は14,000戸だった。これが10年後の現在では195,000戸に激増している。2013年にはこのカテゴリーに入る家は一戸建てがほとんどだったが、現在ではロケーションがよければどんな家でもこの100万ユーロクラスに入っている。
このカテゴリーに属する住宅が一番多いのはアムステルダムだ。続いてハーグの10,000戸。ロッテルダム、ユトレヒト、ホーイ(Gooise Meren)はそれぞれ5000戸である。アムステルダムでは100万ユーロ払っても125平米の家が買えるだけだが、ロッテルダムになると177平米と格安になる。
ブルーメンダール(Bolemendaal)では約半数の家が100万ユーロを超えており、ラーレン(45%)、ブラリカム(41%)を上回る。ハーグではスターテン地区が13,000戸と最も100万ユーロ住宅が多い。
100万ユーロ住宅を所有すると維持費もとてつもない額になる。光熱費、税金、ローン、維持費などの合計が平均で年間40,000ユーロ。一般庶民が所有する40万ユーロの住宅でも年間14,000ユーロかかっている。専門家によれば、このコストはさらに上昇する可能性があるという。
参照および画像:Calcasa