安全対策連絡協議会

平成27年1月29日

  1.27日,当館において「第1回安全対策連絡協議会」が開催されました。今回は,シリアでの邦人拘束事件の状況やオランダでの治安対策等をテーマとして在蘭日本商工会議所(JCC),学校関係者,旅行会社,当地邦人団体16団体のご参加を得て,情報交換や意見交換が行われました。

 2.本連絡協議会では,辻大使による冒頭の挨拶の後,ゲストスピーカーのハーグランデン警察本部広報担当官からオランダにおけるテロ対策状況(*1)や治安対策の一としての「ワイクアヘント(Wijkagent)」(*2),更に各自の防犯対策(*3)等について説明があり,その後,参加者との間で質疑応答が行われました。

 3.続いて大使館から,シリア邦人拘束事件に関し現状・政府の対応ぶりをはじめ,オランダにおける脅威度及びテロ対策状況について,また,各団体(特に在外教育施設関係者)における安全対策の強化と当館との連絡体制について説明するとともに,参加者との間で,意見交換を行いました。

 4.緊急時に備え,各団体内での連絡体制の確認や「たびレジ」,当館メールマガジンへの登録のご案内をしました(*4)。

 (*1)最近の欧州のジハーディストの活動への懸念について,警察担当官からは,「オランダ政府としては最大限の警戒対策をとっており,リスクが全くないとは言わないが,冷静に対応しパニックにならず行動することが重要」との説明がありました。

 (*2) オランダ警察は「ワイクアヘント」と呼ばれる地域担当警察官を配備し,地域住民とコミュニケーションをとりながら地域の問題を把握する治安対策をとっています。ワイクアイントは地域の不審な事件や安全に関する相談を受け付けています。連絡先は0900-8844まで。
 http://www.politie.nl/

 (*3)住居侵入に対する防犯対策として,二重にロックできるよう施錠を強化すること,外から見える窓際に貴重品を置かないこと,ドアチェーンを使用することなどが指摘されました。特に高齢者の方に対しては,知らない来訪者を絶対に家の中に入れないこと(水一杯がほしいと呼び鈴を鳴らす場合があるとのこと),ドアチェーンを使用して対応すること,不審な訪問者についてはすぐに警察に通報するよう助言がありました。

 (*4)外務省・在外公館では在留届(3ヶ月以上海外に滞在する方)に基づき,緊急時のご連絡を行っています。短期で海外に渡航する方は「たびレジ」に登録することによって同様のご連絡が可能になります。
 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

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