オランダもロシアのスパイ活動のターゲットに

18日ドイツで軍の基地と武器工場を爆破する計画の容疑でロシアのスパイ2名が逮捕された。ウクライナへの武器の輸送を阻止するのが目的だったという。ここ数年600人近いロシアのスパイが欧州諸国に配置されている。オーストリア、エストニア、そしてブルガリアでの逮捕が目立つ。

ドイツがロシアのスパイ活動の拠点になるのはそれほど驚くことではないと、ライデン大学の専門家。EUやNATOの中心的存在でウクライナへの武器の供給地点でもある。さらに近日行われる欧州選挙もスパイの狙いだ。欧州連盟(EU)の連帯をなくし弱小化し不安定にさせるいうのがロシアの目的である。

ロシアのスパイ活動はドイツだけではない。実は小国オランダもターゲットになっている。国際司法裁判所、巨大産業、そして世界第2の港湾がある国だからだ。さらにこの開放的な国家はスパイにとって活動がしやすい。

オランダテロ・安全対策局(NCTV)が2月に発表した分析調査によれば、スパイはロシアからだけやってくるのではない。モロッコや中国からの産業スパイはオランダに多い。世界最大の半導体製造機械メーカーのASMLも中国のスパイにより情報や企業機密を盗まれている。またオランダ防衛省のコンピュータネットワークに侵入したハッカーも中国政府だとされている。

参照記事:https://eenvandaag.avrotros.nl/item/twee-russische-spionnen-opgepakt-in-duitsland-reken-maar-dat-nederland-ook-doelwit-is/