上院、フローニンゲンのガス採掘停止を延期。信じられない決定と地元民

昨年10月オランダ当局は、欧州最大級のガス田であるフローニンゲン・ガス田での採掘を停止した。採掘作業で地震が発生するとして、地元住民らが20年以上にわたり抗議してきた。実際、耐震構造が考えられていない家屋の破損は激しく、倒壊やひび割れなどが続いていた。表向きには採掘は昨年10月で停止だったがロシアのウクライナ侵攻に伴い世界的にエネルギー供給の不確実さが高まったことを受け、操業自体は継続していた。当局は厳冬に備え、今後1年間は採掘井11カ所を維持するとしている。

昨夜、オランダ上院で永久採掘停止に関する採決が行われたが、「延期」という決定となった。フローニンゲンの行政当局は、この上院の決定に失望と驚きの反応を示した。 

上院の、右派党であるBBB、VVD、PVV、JA21、および50Plus党は、ガスの元栓を永久に止めることを決定する前に、ガス供給の安全性に関するさらなる情報を求めた。これを規制する法律は来週上院で審議される予定だ。

住民の失望と怒りは尋常ではない。中には1日遅れのエイプリフールだと思った人もいた。