アムステルフェーン、家庭医不足に安い賃貸提供

家庭医(ホームドクター、Huisarts, GP)不足に悩むアムステルフェーン市は、場所の提供と格安での賃貸を計画している。家庭医間での不当な競合を招くという懸念もないわけではないが、家庭医が見つからずにいる人たちを優先するのが目的だ。現在アムステルフェーン市の家庭医の多くが新規のクライエントを取れない状態にある。また新規に開業したくても、空き室がないか、家賃が高すぎるせいでこれも無理だという。

アムステルフェーン市によれば、家庭医不足の一番の原因は空き室不足から来ている。もちろん一般の商業ビルでは空き室はあるが、家賃が高すぎて家庭医が入居できない状態だ。医療費はオランダ全国同一なのに家賃が高いと採算が合わないのだ。

市当局は家庭医の場所探しや補助金を出す義務はないのだが、今回の措置は例外的に実施される。とくに、新規に開発された住宅地や高齢者などが多い地域で家庭医が不足しているエリアでは、早急な対策が行われるという。