ロッテルダム国際映画祭で、日本映画初の最高賞

1月25日から2月4日まで開催されていたロッテルダム国際映画祭で、最優秀賞であるタイガーアワード(Tiger Award)が日本の作品に授与された。この作品は189分にも及ぶ長編映画である「莉の対(れいのつい)」(英語タイトルはREI)。俳優の田中稔彦の初監督作品である。日本の作品が同賞を受賞するのは、2014年の「山守クリップ工場」以来、10年ぶり。単独での受賞は初の快挙となる。受賞は、タイガーの像と賞金40,000ユーロ。

190分のヒューマンドラマ「莉の対」は、東京と北海道を舞台に出会うはずのなかった2人の男女の物語を紡ぐ。とりまく周りの人々もさまざまな問題を抱えていることを映し出し、人間の脆さや弱さを自然の美しさと対を成すように描いている。日本では、今春に公開予定。オランダでの劇場公開は未定。