ロシアとの戦争を恐れ、避難用品ショップ繁盛

オランダ人の過半数がロシアとNATO(北大西洋条約機構)との戦争を心配している。オランダの民法放送局RTLが2万人を対象に行った調査の結果である。

調査に参加した人の62%がロシアがオランダを攻撃するのではないかと懸念している。「プーチンの行動は予想できない。他国との戦いがオランダにも波及するのではないか。」と答える人が多かった。また48%の人がサイバー攻撃によるインフラの破壊を恐れ、21%が原爆の使用を心配している。全く心配していない人は約3分の1。

NATOに所属するオランダのバウワー提督が先月「ロシアを過小評価するな、ウクライナの戦争がヨーロッパに飛び火する可能性はある。」という警告を発表したが、この警告を受け、RTLはこの調査を行ったもの。バウワー提督は「戦争に備え、医薬品、水や食料、ラジオ、懐中電灯などを用意しておいたほうがいい。そうすれば36時間は生き延びることができる。」と語った。それ以降オランダの緊急用品ショップは急に需要増となった

ただ56%の人はこのような緊急用品はまだ必要ないと答えている。27%は購入予定。購入すると答えた人は、ロシアの攻撃というよりも、最近多く発生している停電や洪水に備えたいと考えている。また15%の人は、応急処置箱、ラジオ、懐中電灯、数日分の食料は常備していると答えている。