ブッキング・コムを語った世界的なフィッシング詐欺

世界最大のホテル予約サイト「ブッキング・コム Booking.com」は世界中で同社の名前を語った詐欺での苦情を受けている。Booking.comはアムステルダムで創業したオランダ企業である。ここ数週間Booking.comの公式ールやメッセージング システムを通じて詐欺にあったという人が多数出ている。フィッシングメールで犯罪者の銀行口座に送金してしまうという事件である。

被害にあった人は全員、ウェブサイトまたはアプリを通じてホテルを予約していた。その後ブッキング・コム の公式メールアドレスからメールが届き、メール内のリンクから銀行口座の詳細を知らせるよう要請される。もし詳細を知らせない場合は予約がキャンセルされると脅される。確認のために二度支払いを求められた人もいた。同社は、システムがハッキングされたことを否定し、個々のホテルのメール システムに問題があると主張している。

いずれにせよ、英国、フランス、シンガポールで顧客からの被害報告がオンラインで発表されている。シンガポール警察の発表では、シンガポールではすでに数十人が総額4万1000ドルを騙し取られている。

ブッキング・ドットコムは英国オブザーバー紙のインタビューで、この問題を真剣に受け止めていると述べている。「ブッキング・ドット・コム のシステムとインフラは影響を受けていないが、このような詐欺がビジネス、ホテルパートナー、顧客に与える影響を強く認識している。」同社は顧客に対し詐欺メッセージの可能性に細心の注意を払うよう警告している。

ちなみに日本では、ブッキング・コムは宿泊料金の未払い問題で揺れており、同社に対する集団訴訟が10月20日、東京地裁に提起されている。