オランダの学校ではイスラエルの戦争をどのように話し合っているか

イスラエルとガザ地区における戦争は、これらの地域にルーツを持つ人や子供の間にも大きな影響を与えている。学校でも子供同士での対話が大切であることを強調しているが、罵り合ったり喧嘩になることも避けられないという。

戦争、テロ、人災などの事態でどのように対処するべきかには、ノウハウや教科書はない。学校での対話では、教師がどちらの側にも立たないことが求められている。月曜日にアムステルダム市がイスラエルをの国旗を揚げてイスラエルを支持したが、多くの批判にあって、国旗を平和の旗に変えた。

アムステルダムの南東部(Zuid Oost)地区には173もの文化地域からの移民が集まっている。この地域にある学校には、当然のことながらイスラエルからやってきた子供、パレスチナそしてガザ地区からやってきた子供もいる。教師はクラスでの対話を進めるために、決してどちらの側にもつかず、それぞれの立場を尊重することを心がけている。

アムステルダムでは南東部だけでなく、移民が多い北部などでも同様な対立が生まれている。学校は、できるだけ事実を探る努力をし、生徒同士の対話を進めようとしている。例えばイスラエルとパレスチナの対立をどのように話し合えばいいかについて、ユトレヒト大学の説明*を参考にしている。

*紛争に関する議論は非常に二極化する。イスラエルによるパレスチナ領土の占領とパレスチナ民間人に対する暴力を承認する人々もいる。イスラエルに対するいかなる批判やパレスチナ人への理解も、テロリズムや反ユダヤ主義への支持として無視されてしまう。一方で、パレスチナ人民に同情する人々もいる。このグループの中には反ユダヤ主義や反シオニストの感情も存在する可能性がある。時には彼らはユダヤ人に対する暴力を容認し、イスラエル国家の破壊を主張することもある。これが議論の二極化だ。