オランダ、発電の半分が再生可能エネルギーから

オランダで発電される電力の半分以上が、風力や太陽光発電によるものになった。化石燃料による発電は減りつつある。

オランダ中央統計局(CBS)の調査によれば、今年上半期に発電された電力の46%が水、風、太陽といった再生可能なエネルギーによるもので合計266億キロワット時。2022年の同時期と比較して14%増である。

とくに増加が目立ったのは太陽光発電で、昨年の25%増を記録した。これは太陽光パネルを自宅に設置する人が増えたことによるもの。風力発電も16%の増加。洋上風力発電パークでのタービンが増えたことが要因だ。

これとは対象的に石油や石炭といった化石燃料による発電は8%減少し、合計300億キロワット時となった。二酸化炭素排出の多い石炭火力発電の原料となる石炭が値上がりしたことも大きい。また天然ガスの価格上昇もあり、ガスによる発電量も減っている。

さて気になる電気料金だが、消費者市場局(ACM)は来年は値上がりが予想されていると警告している。持続可能なエネルギーへの移行に伴い、既存の電力網を適応させ、拡張する必要がある。拡張は送電網運営者に数十億ユーロの費用がかかり、これが消費者や企業に転嫁される可能性が高い。