オランダの若者は、化石燃料、肉、飛行機にノー
明日19日は、プリンシェスダッハ(Prinsjesdag)と呼ばれる来年度政府予算が発表される日だ。これに先立ち、ユニセフは若者の政治に関する諮問報告書を作成し、「青少年予算の日」として発表した。
報告書によれば、若者にとって気候変動はこれまでで最も重要なテーマだ。若者の大多数は、食肉、飛行機旅行、化石燃料産業の廃止を望んでいるようだ。毎日のように繰り広げられる気候変動に関するデモも若者が牽引している。
車や航空機を使わなくていいように、公共交通機関ももっと魅力的なものにするべきだ。チケットの価格は引き下げられるべきで、汚染を引き起こす車やスクーターに対する税金は引き上げねばならないと考えている。「たとえば、食肉税も取り入れよう。この追加収入があれば、公共交通機関を無料にすることも可能かもしれない。」
3つ目の提案は、一度の使用で多くの製品が廃棄される「消費社会の終焉」についてである。「多くの若者が懸念しているのは、この問題が今後改善するのかどうか、政府は十分真剣に受け止めているのかどうか」と報告書には書かれている。
気候変動に加えて、若者たちは貧困や戦争についても提言している。例えば、彼らは「避難した人々の状況をより深く理解すること」を主張し、各国は戦後、経済を回復するために援助を受ける必要があると考えている。
貧困と闘うためには、最低賃金の値上げが必要だ。またスポーツや音楽の授業は無料であるべきだとしている。
この報告書のために、ユニセフは 13 歳から 18 歳までの693人の若者を対象に調査を実施した。若者の関心は気候変動、世界戦争、貧困といった話題がトップを占めた。これに精神的健康、住宅危機、差別、教育問題が続いた。 (画像:UNICEF)