今日からアムステルダム・ベルリン寝台列車スタート

2014年以来運行が停止されていたアムステルダム・ベルリン間を行く寝台列車が本日25日から再開することになった。オランダのスタートアップ企業であるユーロピアン・スリーパー社は、長い間探していた寝台車両が見つかり再開へとこぎつけた。
同社は昨年ブリュッセルとプラハを結ぶ新しい寝台列車を運行予定だった、列車の賃貸に時間がかかるため棚上げしている。ヨーロッパ全体で寝台車両は不足している。それでもやっとのことで12車両が見つかり今回のブリュッセル・ベルリン寝台列車運行が決まった。当初の計画であるプラハまでは行かずベルリンを終着駅にすることになった。来年にはプラハまで延ばすという。

ヨーロピアン・スリーパー列車は、月曜日、水曜日、金曜日にベルリンに運行。日曜日、火曜日、木曜日にベルリンからオランダとベルギー方面に向かう。寝台車両は、6人部屋、4人部屋、3人部屋がある。予算が少ない人のために、通常座席も用意されている。時刻表によるとアムステルダムを夜22:34に出発、ベルリンに朝6:48に到着する。

ユーロピアン・スリーパーは、将来的にはバルセロナまで延ばしたい意向だ。ただし、寝台車両の購入と新規建造のための投資家を必要としている。「まずはレンタル物件で始め、寝台列車の魅力を投資家に伝えることから始めたい」と同社。

以前は寝台列車は運行していたが、格安航空の速さと安さには勝てず、オランダでは2009年から2016年まで姿を消していた。これが2016年から再開する。
現在オランダから運行している寝台列車は、チューリッヒ、インスブルック、ウィーン向けで、環境問題にこだわり楽な旅をしたいという人たちに人気がある。オーストリアの鉄道会社OBBは昨年新しい寝台車両を建造し、ナイトジェット(Nightjet)という名称で運行している。
今後さらにヨーロッパ全土で寝台列車の運行が増える見込みだ。

ユーロピアンスリーパー列車 https://www.europeansleeper.eu/en