オランダのコロナウィルス対策、長期的な効果を期待

オランダ公共衛生環境研究所(RIVM)の感染病対策センターのディレクターであるヤープ・ファン・ディッセル氏は、25日の国会にて患者数の増加率が若干下がっていることを指摘し「政府のコロナ対策には効果が見られる」と発表した。これまで感染者ひとりが他の人にウィルスを感染させる数は平均2−3人だったのが、現在では統計上では一人となり、感染者数は増加するものの安定化すると、ファン・ディッセル氏。ただし、対策は長期観点からは効果があるものの、今後数日間での感染し重病となる患者数増加は免れないとしている。

またオランダ集中治療(IC)連盟の会長であるディーデリック・ホマース氏は、「現在全土の病院に約600人がICで治療を受けているが、来週にはこの数は1600人の上ると予想される。このうち1100名がコロナウィルス感染者だ。」と延べ、ICのベッド数が足りなくなることを懸念している。フークストラ財務省大臣は同国会にて、政府の援助は引き続き行うものの倒産する企業は増えるという予測を発表した。

RIVMの発表によれば3月25日現在、感染者数は前日より852人増え6412人となっている。死亡者数は同80人増加で356人。

RIVM(英語)