LGBTIインデックス、オランダ欧州トップ10から転落

欧州における同性愛者や性転換者の権利を守るための団体ILGAが14日に発表したレインボーインデックスによれば、オランダは49カ国中11位に転落した。LGBTCと呼ばれるレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、性転換者、両性有具者に対する差別や犯罪、結婚、社会的地位位などを調査したこのランキングで第一位となったのはマルタ。続いてベルギーとノルウェーとなっている。これに対しLGBTIが虐げられている国ワースト3はアゼルバイジャン、アルメニアそしてトルコ。

ゲイの結婚を世界で最初に認めた国であるオランダは、これまで先進的な政策を推し進め常時トップ10に入っていたが今年は11位に。この結果に対しオランダのLGBTIの権利を代表する会であるCOCは遺憾を表明した。オランダはゲイやレズビアンに対する差別は法律で禁じられているが、性転換者や両性有具者に対する権利は未だに明文化されていない。これが今回の転落の一因ではないかと見られている。この調査は、LGBTIの機会均等、家族問題、ヘイトスピーチ、法の整備、言論の自由、保護の観点から点数をつけている。

LGBTIの国別インデックス