シンタクラースがやってくる(11月12日)

シンタクラース(聖ニコラウス)は、オランダの子供たちにとってとても大事なお祭りである。 この聖人は、毎年11月中旬ピートと呼ばれる従者を伴い、プレゼントを乗せた蒸気船に乗って、オランダにやってくる。子供達は、煙突や裏口に自分の靴を置いておく。夜中シンタクラースは白馬に乗り、屋根から屋根へ移動しながら、子供達の靴に贈り物を入れて行く。暗くて長い冬、毎朝靴の中に小さなプレゼントをワクワクしながら見つけるのがオランダの子どもたちの楽しみである。今年は11月12日に各地にシンタクラースが上陸する。12月5日はシンタクラースの誕生日、この日は家族でプレゼントや詩の交換が行われる。

今年、シンタクラースが上陸するのはロッテルダム近郊のマーススライス。その後、ロッテルダムやハーグで行進する。アムステルダムにボートが着くのは13日。海洋博物館に上陸後町を行進する。ユトレヒトは15日、アイントホーフェンは18日、ライデンは19日という予定である。

オランダでは14世紀頃から聖ニコラウスの命日の12月5日を「シンタクラース祭」として祝う慣習があった。その後、17世紀アメリカに植民したオランダ人が「サンタクロース」と伝え、サンタクロースの語源になったと言われている。

Sinterklaas