オランダ、復活祭(イースター)の巨大かがり火

今年は3月27日が復活祭(イースター)にあたります。オランダでは、庭に隠した(復活祭の象徴である)卵を探しだすゲームや、卵に色付をするなどの伝統があります。このほかマタイ受難曲を聞きにコンサートに出かける人も少なくありません。そして都市部ではあまり知られていないのが、イースターのかがり火(Paasvuur, Easter Fire) という伝統です。

イースターのかがり火はオランダの北部と東部の一部で残っています。中でも有名なのがアムステルダムから東へ約100kmにある小さな村エスペロ(Espelo)で毎年行われるかがり火。2012年にはなんと高さ45メートルというギネスブックで世界記録を達成しました。イースターにかがり火を行うという風習は、キリスト教が欧州北部に広まる以前から土着信仰の行事として行われていました。キリストの復活とは関係なく、かがり火を焚いて暗くて寒い冬を追い払い、春の到来を祝うという行事でした。エスペロでは今年も3月27日に夜20時から巨大かがり火が焚かれます。

日時:3月27日(日)
場所:okkenbroekseweg 6, Holten
画像提供 Paasvuur Espelo

Espeloのかがり火