食品大手4社、フードバンクに大型寄付

オランダの食品大手4社がフードバンクに寄付する量を増やす。最近ではインフレとエネルギー費の上昇で、これまでフードバンクを利用したことのない層の利用も増えている。スープなどを製造する「Unox」ピザなどの冷凍食品の「Iglo」豆や野菜などの缶詰の「HAK」ビスケットなどの「Bolletje」の4社だ。フードバンクはこれから冬に向けて利用者が増えると予想している。

Unoxは50万個のスープの缶詰、HAKは60万個の野菜の瓶詰め、Igloは1万の食事と野菜ミックス、そしてBolletjeは12万個の朝食やおやつ用製品を寄付する。4社は他社にも同様な寄付を行うよう呼びかけている。

フードバンク本部は今回の寄付に感謝の意を発表している。顧客が増える中、食品が不足しているため今回の大量寄付は本当に助かるとし、他の中小食品メーカーにも同様な寄付を依頼している。

フードバンクを利用できるのは、所得から家賃や光熱費や保険料などの必要経費を差し引いて、食品に費やせる金額が一定金額より少ない場合。例えば独身の場合、月に300ユーロしか残らない人、シングル親の場合には410ユーロが基準となっている。これまでは低所得者層がほとんどだったが、このインフレと光熱費値上げで、中所得者層の利用も増えている。