アムステルダム、スクーターの自転車道路通行禁止に

スクーター(原付きバイク)は4月9日からアムステルダムの中心部(高速道路A10より内側)では、自転車道路を利用せず自動車道路を通行するいう条例が施行された。またこれまでスクーターにはヘルメットの着用は義務付けられていなかったが、自動車道路を走るスクーターはヘルメット着用が必須となる。さらにスクーターは時速25kmが最高速度でこれ以上のスピードは違反となる。アムステルダム市は、この条例で交通の安全を確保するとともに、自転車専用道路の混雑を緩和するのが目的。

しかしこの条例に反対する請願書に現在42,000人が署名している。スクーターが自動車道を走ることによる事故が心配だという。車はスクーターより大きいだけでなくスピードも出るため、衝突や接触事故などが起きやすいというのが反対者の見地。車とスクーターの混合は、スクーターと自転車が同じ道路を走るより危険度は高いという。
ヘルメット着用はアムステルダムだけでなく全土で義務化される予定だ。昨年末に130名の医師が脳損傷の危険を提唱しヘルメット着用の請願を提出している。現在オランダには70万台のスクーターが登録されている。

アムステルダム市条例