米イラン戦争は、5月休暇の海外旅行に影

5月休暇(オランダのゴールデンウィーク)には国外に旅行を計画している人が多いが、この米国とイランの戦争が影を落としている。

オランダでは現時点で深刻な航空燃料不足は発生していないものの、在庫は2020年以来の最低水準まで減少している。一方で、スキポール空港やアムステルダム・ロッテルダム港には十分な備蓄があり、国内の製油所も高い生産水準を維持している。

しかし、地中海地域やカリブ海、東南アジアなどの小規模空港では燃料供給がすでに困難になっている。特にアジアでは中東依存が高く、価格高騰の影響を受けやすいため、5月以降は運航に支障が出る可能性がある。一部の空港では追加便の受け入れ停止も起きている。

現時点で欧州域内の運航には大きな問題はないが、ホルムズ海峡の封鎖が長引けば長距離便から減便が始まる可能性がある。

航空会社は対策として、燃料価格を事前に固定する「ヘッジ」を行っているが、価格変動が激しいため慎重な対応が求められている。一部の航空会社(例:ルフトハンザ)は減便や機材の運航停止を検討しており、ライアンエアーも今後の混乱を警戒している。

この影響で航空券価格は上昇しており、燃料費は前月比で倍増。チケット価格も平均で約9%上昇すると見込まれている。すでに購入済みの航空券でも、燃料サーチャージの追加や最悪の場合キャンセルの可能性がある。

旅行需要にも影響が出ており、戦争の影響で予約は一時的に落ち込んだ。現在は回復傾向にあるものの、旅行者はアジアを避け、ヨーロッパ方面を選ぶ傾向が強まっている。

今後、戦争が長期化すれば、コロナ後に回復しつつあった航空業界に再び大きな打撃となり、燃料価格の高騰によるコスト増は旅行者にも転嫁され続ける見込みである。