Gasunieオランダ政府へガスの備蓄強化提案

オランダのガス輸送・インフラ大手Gasunie(ガスニー)は、地政学的リスクの高まりを受け、オランダ政府に対し戦略的なガス備蓄の構築を提言した。イラン情勢やホルムズ海峡の封鎖といった事態により、欧州のエネルギー供給の脆弱性が改めて浮き彫りになったためである。

ポイント:

  • 提言の内容: Gasunieは、オランダの年間消費量に匹敵する規模のガス備蓄を求めている。これにより、供給停止が発生しても欧州全体で数ヶ月間は持ち堪えられる。
  • 供給の脆弱性: 欧州が消費するガスの約90%は輸入に頼っており、現在は米国からのLNG(液化天然ガス)やノルウェーからのパイプラインに大きく依存している。
  • 市場の限界: 専門家は、民間企業はコストがかかる「備蓄」には投資しないため、政府主導の介入が必要だと指摘している。
  • 備蓄の方法: 既存のガス貯蔵施設や、通常は取り出さない「クッションガス」の活用が検討されている。なお、地震被害の懸念から、フローニンゲン・ガス田の再開は選択肢から除外されている。(オランダは数年前までフローニンゲンのガス田採掘でガスの供給は十分だったが、この採掘による地震の影響で、採掘は中止している)