オランダの死亡者数依然として高く。コロナが要因?それとも?

中央統計局が発表した数字によると2022年の死亡者数が平均を依然として上回っている。おそらくコロナ感染が影響していると見られる。とくに2022年の7月、8月、9月の死亡者数は多かった。同局によれば、コロナ禍の初めのころは、感染者数と死亡者数が平行線をたどっていた。しかし2021年末から2022年にかけては状況は変わり、死亡者数が通年で増えている。

同局によれば、特に転倒後に死亡した人の数の増加が、継続的な過剰死亡率の要因の一つだという。そのシェアも第 3 四半期に増加している。転倒が原因で亡くなる人は主に80歳以上。とくに認知症の人が多いという。

CBS によると、7 月から 9 月にかけて、4 万人近くが死亡し、そのうち 1,468 人 (3.7%) が COVID-19 によるものだった。超過死亡率は、COVID-19 による死亡数よりわずかに多かっただけなので、コロナが原因とは言い切れない。と同局は説明している。ただし、間接的にコロナが影響している可能性もある。「たとえば、コロナ禍で他の病気の治療が遅れ死亡するというケースもある。また一度コロナに感染すると体力が落ち病気への抵抗力が下がる。特に高齢者に顕著だ。」ただしこれについては統計は出ていない。さらに、昨年は2度のインフルエンザ波があったことも指摘される。

ちなみに世間で流布されている「ワクチン摂取による死亡者数の増加」というのは、全く根拠がないと中央統計局の専門家は強調している。国立衛生研究所と中央統計局は「ワクチンはコロナに感染しても悪化による死亡を防ぐものだと証明されている」という調査結果を昨年国会に提出してしている。