シント・マールテン生誕1700年 (11月11日)

ハロウィーンやサンクスギビング・デーと時期は重なるが、オランダの北部とフローニンゲン地方の独自のお祭り「シント・マールテン祭」が11月11日に行われる。これ以外の地区ではこのお祭りはオランダでもほとんど知られていない。シント・マールテンの前夜には子どもたちが提灯を持って近所の家を回り、戸口で歌を披露する。家の人たちはお礼にお菓子や果物を子どもたちにあげるという習慣である。今年はシント・マールテン(Sint Maarten)生誕1700年となる。

さてシント・マールテン(日本語:聖マルティヌス)とは誰なのだろう。ウィキペディアによれば聖マルティヌスは、ローマ帝国の属州パンノニア(現在のハンガリー)に生まれ、ローマ帝国での兵役に就いたのち、洗礼を受けた。修道士となったマルティヌスはポワティエ郊外にガリア地方初の修道院を建て、さらにトゥールの司教となった。
兵士の頃、雪の中で凍えていた半裸の物乞いに、自らのマントを半分裂いて与えた話は有名である。その夜、マルティヌスの夢の中に、半分のマントをまとったイエス・キリストが現れ、こう言ったといわれる。「まだ受洗もしていないローマの兵士マルティヌスが、私にこのマントをくれた」。この物乞いはイエス自身であったと言い伝えられている。

今年は生誕1700年を記念して、各地で行事が行われるが、市の守護聖人が聖マルティヌスであるユトレヒト市では11月5日から13日まで30ヶ所でイベントが行われる。詳細は以下のサイトで。

Sint Maarten, Utrecht