コロナやワクチンに関するフェイクニュースや陰謀説を流す団体の口座凍結

コロナウィルスやワクチンに関する「フェイクニュース」や「陰謀説」を流していると見なされた団体の銀行口座が凍結されている。全国紙NRCハンデルスブラット紙によれば、影響力のあるインターネットサイトを運営する企業、少なくとも8社が銀行口座を凍結されている。「ウィルスの真実(Viruswaarheid)」や、出版社「ブルータイガー(De Blauwe Tijger)」そして「エバンジェリスト・ヤープ・ディーレマン」などが含まれる。

銀行口座凍結や支払いサービスの停止などは銀行が自主的に行っているもので、政府とは関係ない。ラボバンクは「コロナ陰謀説や偽情報を積極的に流すサイトにはサービスを提供しない。」と発表、「WWFTと呼ばれるマネーロンダリングの防止とテロ資金調達に関する法律に抵触する過激活動と同等に対処している。」と説明している。

トリオドス銀行も「ウィルスの真実」というサイトを運営する企業を排除している。また支払いサービスのモリー(Mollie)もコロナワクチン反対の動画をYouTubeなどで流すサイトへの支払いサービスを停止した。
ING銀行は、保守的な出版社であるブルー・タイガー社との取引を停止。この出版社は国家安全保障およびテロ対策コーディネーター(NCTV)が「反政府扇動、フェイクニュース、陰謀論」を流す企業と指定したことが引き金となり、ING銀行が取引を拒否したもの。
3月に全国のホームドクター向けに「根拠のないワクチンの驚異」について手紙を送りつけた「真実のための医師(Artsen voor Waarheid)」は、バンク(Bunq)銀行が取引停止をしている。

国民の間では思想の自由の保障に反し差別的だという意見や、銀行などの商業機関の方針は自由だという意見が混在している。

参照:NRC紙の記事