ベルギーの古民家で発見された金塊に、所有者続出
一週間ほど前、ベルギーのシント=ヒリス=デンデルモンデ村で、建設作業員が改修工事中に地下室の壁から約900万ユーロ相当の金の延べ棒などを発見した。それ以来、世界各地から地元警察に、「自分こそその貴金属の所有者だ」と名乗り出る人々が相次いでいる。
そのうちの一人は、「その金は前世では自分のものだった」と主張しているという。ちょっとした臨時収入を得たい人々が、世界中からメールで警察に連絡してくること自体は、それほど不思議ではない。今回の発見は世界的なニュースになったからだ。BBCをはじめ、ノルウェーのTV2、日本の時事通信、さらにはニューヨーク・タイムズまで報じている。
「前世で自分が隠した」と主張
警察署長は、寄せられたメールの中から特に目を引くものをいくつか紹介している。
ある人物は、輪廻転生を根拠に金の所有権を主張できるのではないかと尋ねてきた。
「どのような書類が必要なのか、遠慮なく教えてください」と、その人物は期待を込めてメールを送ってきた。「私は宣誓供述書を提出する用意があります。私の前世の記憶から可能な限り思い出せる範囲で、私がその金を隠したこと、そしてその後およそ60年間、完全にそのことを忘れていたことを証明します」
とまで書いていたという。
別の人物は、「その金はラトビア出身の祖父のものだった」と主張している。
フェイス署長によれば、
「メールを送ってきた人物の祖父は、自分は海の深さほどの財産を持っているが、そのお金は、かつて自分が働いていたベルギーのある場所の壁に隠してある、と孫に話していたそうです」
という。
そして現在、その孫の一人がこう主張している。
「これで、祖父がいつも真実を話していたことが分かった。だから、これは私たちのものだ」
犯罪との関連を捜査
どれほど創意工夫に富んだ主張であっても、警察に届いたこれらのメールには返信しない方針だと、フェイス署長はベルギー紙『Het Nieuwsblad』に語っている。
「私たち警察と検察当局が調べているのは、この金に犯罪との関連があるかどうかだけです。それ以外については民事上の問題であり、私たちが関与することではありません」
と説明した。
金の所有権を主張できると考えている人は、公証人(notaris)または弁護士に相談すべきだとフェイス署長は述べている。