8月12日、皆既日食、オランダでも90%
8月12日(水)夜、ヨーロッパで非常に珍しい日食が見られる。オランダでは19時15分ごろに始まり、20時11分ごろユトレヒト上空で太陽が最大約90%隠れる。日没とともに終了する。
今回、皆既日食が見られるのはアイスランド、スペイン、ポルトガル北東部などに限られる。欧州で皆既日食が見られるのは1999年以来初めて。日食はシベリア上空から始まり、スペインでは20時27分ごろに月が太陽を完全に覆うが、その状態は2分未満しか続かない。
皆既日食についてのNASAのサイト
スペインではホテル料金が急騰
皆既日食を目当てにスペインを訪れる人が増えるため、宿泊料金も大幅に上昇している。スペインの主要201自治体、5,574施設を調査したところ、日食当日の料金は1週間前に比べて最大807%上昇した。
特にサラゴサでは平均宿泊料金が807%上昇。皆既日食の通過地域にあるソリア、レオン、ブルゴスでも、それぞれ658%、654%、512%上昇した。皆既日食が見られる帯の中では、約70%の宿泊施設が値上げしている一方、その地域の外では料金にほとんど変化がない。
また、予約時期が遅いほど高くなっており、4月末に予約した場合は通常の同時期より平均55%高く、7月末まで待つと平均120%高くなっていた。
観察には専用の日食メガネが必須
日食を見る際は専用の「日食メガネ」を使用する必要がある。裸眼で太陽を見ると網膜に恒久的な損傷を与える可能性があり、通常のサングラスや自作の眼鏡では十分な保護にならない。ISO規格を満たした専用メガネが推奨されている。
ベルギーでは日食メガネの売れ行きが予想以上に好調で、在庫が急速に減っているという。
なお、次に欧州で皆既日食が見られるのは2027年8月2日で、再びスペインが観測地の一つとなる。ただしスペインで皆既日食を見るには南端まで行く必要がある。オランダで再びほぼ皆既の日食が見られるのは、2081年になる。