オランダでもビール販売減少、ノンアルが伸びる

ビール王国オランダでも、ノンアルコールビールを飲むことが一般的になりつつある。2026年前半(1〜6月)のアルコール入りビールの販売量は前年同期比2.8%減、2024年同期比では5.3%減少した。一方、ノンアルコールビールの販売量は前年同期比7.7%増、2024年同期比では22%増加した。ただし、ノンアルコールビールは全販売量の約14本に1本にとどまり、アルコール入りビールの減少分を補うまでには至っていない。

業界団体「Nederlandse Brouwers(オランダ醸造協会)」は、2024年に実施されたビール酒税(物品税)の引き上げが販売減少の大きな要因だと指摘している。醸造業者は酒税に加え、エネルギー、水道、輸送、原材料費の高騰にも直面している。

市場では特にラガービール(ピルス)の販売が落ち込んでいる。人件費や各種コストの上昇により飲食店の価格が上昇していることも背景にある。一方で、クラフトビールなどのスペシャルティビール市場は比較的安定している。

また、消費者の間では飲酒量を減らす、あるいはアルコールを避ける傾向が強まっている。ノンアルコールビールは品質が大きく向上し、「ノンアルを注文するのは気まずい」という社会的な抵抗感も薄れたことから、気軽に選ばれる存在となっている。