フランスのハイパーマーケットはなぜ安い?
フランスの郊外で必ず見かける巨大なハイパーマーケット(Hypermarche)は、価格の安さ、品ぞろえの豊富さ、品質の高さから、多くのオランダ人やベルギー人に人気がある。毎年約300万人のオランダ人がフランスを訪れ、このハイパーマーケットで多くの商品を購入して帰るほか、ベルギー人も国境を越えて買い物に出かけている。ハイパーマーケットとは売り場面積が2500平米以上ある食料品から衣料品、ゲーム、家電、ときに車まで販売する巨大スーパーである。
消費者団体の調査によると、フランスの食品や日用品はベルギーやオランダより大幅に安く、一般商品では約20%、有名ブランド品では約28%安い。特に洗剤などの清掃用品は、ベルギーより平均40%も安いという。
専門家によれば、この価格の安さは、大規模なスーパーや流通チェーンによる大量仕入れでコストを抑えられることが大きな要因である。また、フランスでは消費者が品質に厳しく、高品質な商品を低価格で提供することが求められている。
さらに、フランスでは「SRP+10」という制度により、食品を仕入れ価格に10%以上上乗せした価格未満で販売することが法律で禁止されている。これは農家の収益を守るとともに、小規模スーパーが大手との価格競争で不利にならないよう保護する目的がある。
オランダでは割引やポイントカードを活用する販売戦略が一般的だが、フランスでは通常価格自体が低く設定されており、特別な会員制度や複雑なセールを利用しなくても安く買い物ができる。
また、フランスのハイパーマーケットは品ぞろえが非常に豊富で、さまざまな新商品や地域ならではの商品に出会えることも魅力とされている。現地では週末に家族でまとめ買いをする文化があり、ゆったりと買い物を楽しむ人が多い。一方、オランダでは割引商品を狙って買い物をする文化が根付いている。