ハンタウィルス発生のクルーズ船、カナリア諸島へ

2026年5月上旬、大西洋を航行中のオランダ船舶のクルーズ船「MVホンディウス」で、ハンタウィルスの疑いがある集団完成が発生した。3月にアルゼンチンを出港し南極などを巡った後、カーボベルデ沖に停泊中の同船では、乗客3人(うちオランダ人2人)が死亡、複数の乗客・乗組員に感染の疑いがあり、船内で隔離措置が取られている。

6日、スペイン政府がスペイン領のカナリア諸島でこのクルーズ船を受け入れると発表した。

この発生を受け、クルーズ船での旅行が心配という声が聞こえるが実際にはどのような措置が取られているのだろうか。

クルーズ船での感染症の大規模な発生はまれだが、万が一に備えて体制は整っている。船内には医療センターと専門スタッフが常駐し、緊急時には迅速に対応できる。年間数千万人が利用する中で感染拡大は少なく、前回の深刻な事例は新型コロナ初期に遡る。

対応方法は船の位置など状況により異なり、陸に近ければ患者を下船させやすいが、外洋では船内医療チームがWHOや各国ガイドラインに基づいて対応する。下船の判断は医師、航路や対応方法は船長が決定し、必要に応じて寄港地変更やヘリ搬送も行われる。