オランダのジェンダーギャップ指数、下がり続ける
オランダは2025年の世界経済フォーラムが行ったグローバル・ジェンダーギャップ指数調査Global Gender Gap Indexで15位下落し、43位となった。スカンジナビア諸国やドイツ、イギリスが上位に入る一方で、オランダはジェンダーギャップが拡大した。主な要因は政治分野での女性比率の低下と、女性の労働参加の在り方にある。女性は依然としてパートタイム勤務や育児負担が多く、管理職への昇進が妨げられている。これにより高学歴であるにもかかわらず、才能が十分に活用されていない。
他国では、育児支援や父親の育休制度、女性登用の法的義務化などにより、男女平等が前進している。ノルウェーでは上場企業に40%の女性役員を義務づけており、対照的にオランダは目標設定にとどまる。ジェンダーギャップは世界的には緩やかに縮小しており、現在68.8%が解消されたが、このままでは平等実現に123年かかるとされる。オランダは教育や健康面では優れているが、依然として制度的な課題が多い。
ちなみに日本は148国の中で118位である。