アムステルダム市職員、住民情報を犯罪組織に漏洩。爆発や銃撃などの事件へつながる。

アムステルダム市の職員が、第三者の依頼により市のシステムから住所を漏洩していたと、オランダ検察(OM)が発表した。その行為は「長期間にわたって」行われていたという。漏洩した住所では、その後、爆発やその他の暴力事件が発生している。

この職員は、その職務上複数のシステムにアクセスできた。その中には住民基本登録(Basisregistratie Personen)も含まれており、ここで市民の住所や個人情報を検索していた。

検察は、この職員が住所を検索し、それを犯罪組織に提供していたと疑っている。司法当局によると、これは報酬と引き換えに行われていた可能性が高いという。

さらに検察は、この職員が、自分が提供した情報が重大な犯罪に使用されることを認識していたと見ており、そのためこれらの犯罪への幇助の疑いもかけられている。

なお、アムステルダム市の職員が問題を起こすのはこれが初めてではない。先週、検察は、犯罪者に機密情報を流していたとして、別の公務員に対し懲役4年を求刑した。司法当局によれば、その一件では住宅の銃撃事件にもつながったという。