日本の食パンがアムステルダムでブームの兆し?

やっとオランダにも日本の食パン(Shokupan)ブームがやってきそうだ。2020年にバブルティーの店としてスタートした「Biu!Tea」が、新しくBBB(Best Bread Boba)として生まれ変わった。ここで売る食パンはキューブ型に焼き上げられた軽くてふわふわの日本のミルクパンである。クリームと苺入りあるいは惣菜入のキューブ型パンは7.8ユーロと安くない。
もう一つの人気商品が、北海道産小麦で作られた「しょくぱん」。北日本特産の小麦で、きめが細かく、ほんのり甘いのが特徴だという。
オーナーのリーさん。「中身のバリエーションはいろいろ試していますが、その日の気分次第。特に惣菜系はよく変わります。小麦粉は北海道から直輸入していて、これ以上ないほど質が良い。私たちのターゲットは、贅沢で美しいものが好きな人たち。お客様は25歳から45歳が中心で、質の高いものにお金を惜しまない人たちです。」
とはいえ、TikTokに投稿しているのは主にティーンの女の子たち。完璧な角度でカメラを構え、ジェルネイルをした手でパンをちぎる様子を撮影し、フォロワーに“このふわふわ感、伝わる?”と言わんばかりの映像が量産されている。
BBBの経営陣は、現代の流行を熟知している。
「見た目のインパクトこそが命」。シェアしやすさ、インスタ映え、TikTok映えが全てなのだ。たしかにアムステルダムで行列ができる店はすべてインスタあるいはTikTok発で火がついた店である。