EU、米製品に25%の関税措置発表:卵や大豆などが対象に

EUは、トランプ前大統領による鉄鋼への関税措置への報復として、米国製品に25%の輸入関税を課すと発表した。リストには、卵、大豆、オレンジジュース、アーモンド、繊維製品、化粧品、タバコ、米など幅広い商品が含まれている。対象品目は4月中旬から12月にかけて段階的に導入される見通しである。
一方、アメリカが先週発表した欧州製品すべてに対する20%関税は、EUからの対米輸出の約70%、およそ3,800億ユーロに影響するとされており、その規模ははるかに大きい。EUもこれに対抗する大規模な報復措置を準備中である。ワインや乳製品など一部商品はリストから外され、業界のロビー活動が影響したとみられる。
EUは貿易戦争の回避を訴えており、自動車などへの関税を相互に撤廃する提案も行っている。トランプ氏はサービス貿易やEUの共通ルールを「反米的」と見なしているが、EUは公平な競争のための措置であると主張している。