ファルケンブルグで塔が崩壊

3月16日(日)午前5時30分頃、オランダの南端部ファルケンブルク(Valkenburg)にあるウィルヘルミナ塔が崩壊した。早朝だったこともあり犠牲者は出ていない模様だ。
プレヴォー市長は、「もし崩壊時に塔が訪問者に開放されていたら何が起こっていたか、考えたくもない」と語り、「大惨事を回避できたと言える」と述べている。「ウィルヘルミナ塔は、ファルケンブルクの象徴であり、その喪失は非常に悲しいことだ。パリにおけるエッフェル塔のように、この塔は住民にとって特別な存在だった」と付け加えた。
塔の崩壊の原因はまだ不明だ。ウィルヘルミナ塔は、1906年に地元の2つの団体の発案により建設され、ファルケンブルクの観光促進を目的としていた。その後、Schetters-Bours家が塔を買い取り、3世代にわたってカフェとレストランを運営していた。
塔の木製の屋根は何度も強風で吹き飛ばされ、1930年にはAd Welters神父の主導で、塔の上部にコンクリート製の屋根と照明付きの十字架が設置された。第二次世界大戦中、この十字架の明かりはドイツ軍の命令で消され、その後、1970年代にアルミ製の十字架に置き換えられている。
人気の観光スポット
ファルケンブルクのウィルヘルミナ塔(同名の塔があるヴァールスのものとは異なる)は、日帰り観光客に人気のスポットでした。多くの訪問者は、ファルケンブルクの中心部からケーブルカーを利用して塔へ向かい、塔の下にあるブラッスリーで食事を楽しんでいた。