ドレンツ美術館での爆破による盗難事件

25日土曜日の早朝、オランダ北部の美術館から4つの古代の金製品が盗まれるという事件が起きた。犯人は爆発物を使ってアッセン市にあるドレンツ美術館(Drents Museum)に侵入し、開催中のルーマニアの金銀ジュエリー展から4点を盗み出したもの。
盗まれたのはダキアの渦巻き形のブレスレット3点と、展示の中心的な作品である2500年前のコツォフェネシュティのヘルメットだ。これらの展示品はルーマニアのブカレストから貸し出されていたものである。ルーマニアの文化省は、盗まれた品物の回収に向けて可能な限りの手段を講じることを約束している。
土曜日の午前3時45分に爆発音の通報を受けて警察が現場に到着した。美術館は爆破され、すでにこの4点が盗まれたあとだった。近くの道路で見つかった燃えた車両が盗難事件と関連している可能性があるとして現在調査中である。オランダ警察の声明によると、「容疑者たちは火災の近くで別の車両に乗り換えた可能性がある」という。警察は国際捜査機関インターポールに協力を求めている。
美術館によれば、盗まれたのは考古学的にも重要であり、その中にはコツォフェネシュティのヘルメットが含まれていた。このヘルメットは紀元前450年頃のもので国宝とされている。