大都市の若者のプレッシャー高く

オランダの大都市、とくにアムステルダムの若者たちのメンタルヘルスは深刻な状況にある。16~25歳のうち、自分の精神状態を「良い」または「非常に良い」と評価しているのはわずか44%で、全国平均の51%を下回る。2022年の41%からは微増しているが、依然としてストレスが大きな問題となっており、52%が頻繁にストレスを感じている。
主な問題点
若者たちは依然として学校や職場などでのプレッシャーや金銭的問題に苦しんでいる。63%がプレッシャーを感じ、39%が生活費に苦労している。これは全国平均(それぞれ56%、28%)を大きく上回る。また、学業や仕事に加えて、住居問題や社会的な期待もストレスの要因となっている。
ソーシャルメディアの影響
今回初めてデジタル行動について調査が行われ、ソーシャルメディアが大きなストレス要因であることが分かった。36%がソーシャルメディアの利用に問題を抱えており、これは全国平均の25%を上回る。特に女性や職業訓練学校(MBO・HBO)の学生でその割合が高い。
薬物使用と健康行動
薬物使用に関して、合成薬物3-MMCや4-MMCの使用率は2年間で3%から7%に倍増した。一方、XTCの使用率は9%から7%に減少したが、ハードドラッグ全体の使用率は18%で、全国平均の2倍に達している。喫煙率は33%と全国平均(28%)を上回り、若者の喫煙抑制は進んでいない。