波乱の大晦日と新年。2人死亡、200人逮捕
2025年の大晦日と新年:花火で2人死亡、数人が重傷
2025年は花火、爆竹、お祭り、そして混乱とともに始まった。ロッテルダムでは14歳の少年が花火で命を落とし、ティールでは47歳の男性が死亡した。アムステルダムでは警察が66人を逮捕し、オランダ全体では少なくとも200人が逮捕された。
アムステルダムの状況
オランダの複数の都市では花火禁止令が出ているものの形骸化しており、例年通り大規模に個人による花火が打ち上げられた。アムステルダムでは警察が複数の場所で介入し、計66人を逮捕した。シンゲル運河では銃撃事件の通報を受け4人が逮捕され、中央駅広場では警官2人が危険を感じ同僚に緊急支援を要請した。また、容疑者の逮捕時には私服警官が警告射撃を行った。
東部のモルッケン通りとインスリンデウェフの交差点では、移動部隊が花火を使った騒乱に対応。卵や花火が投げられたほか、洗浄液が使用され器物破損が発生した。また、いくつかの地区では車が炎上し、市内の火災対応で消防が227回出動した。
全国の逮捕者数と警察の対応
オランダ全土では200人以上が逮捕された。容疑は器物破損、暴力行為、公衆酩酊、侮辱などである。また、多くの場所で救急隊員が襲われたり、警察車が複数台燃やされるという事件も起きた。昨年も警官数十人が負傷し、数百人が逮捕されたが、今年も同様の混乱が起きている。
負傷者と救急対応
アムステルダムでは救急車が275回出動し、アムステルダムUMCの救急外来では新年の夜に30人が治療を受けた。そのうち5人が重傷で、15人がアルコールや薬物使用に関連した症状で来院した。OLVG病院では、多くの若者が電動自転車やファットバイクでの転倒事故により来院した。
ロッテルダムの眼科病院では新年の朝8時までに17人が花火による眼の怪我で入院し、1人が眼を失い、5人が手術を受けた。半数以上が未成年で、自身で花火を扱っていなかったという。
死亡事故とその他の負傷者
ロッテルダム・デルフスハーフェン地区では14歳の少年が花火により死亡。北ブラバント州レウセルでは花火が倒れ、家の窓を突き破る爆発事故が発生。4人が負傷した。その他、ホーフドルプやヘンゲロ、フローニンゲンでも花火事故により複数人が重傷を負った。