【お天気コラム】オランダの「今年の天気を表す漢字」は?
日本では、毎年その年の世相を象徴する「今年の漢字」が発表されます。2024年は「金」が選ばれ、オリンピックの金メダル獲得や金銭に関わる出来事が注目された一年でした。ところで、気象の世界でも「今年の天気を表す漢字」があります。2024年は記録的な猛暑を反映し、「暑」が選ばれました(日本気象協会より)。
では、オランダの天気を振り返ると、今年の「天気の漢字」は何がふさわしいでしょうか。私が選ぶとすれば、それは「雨」です。なぜなら、2024年は雨に関する記録が更新された年だったからです。
今年のオランダでは、すでに年間降水量が1000ミリを超え、平年の865ミリを大きく上回っています。さらに注目すべきは、昨年に続き2年連続で1000ミリを超えたことです。これは、1906年に観測が始まって以来、初めてのこととなります。
「雨の国」として知られる日本では、年間降水量が1000ミリを超えることは決して珍しくありません。しかし、オランダでは観測開始以来119年の間で1000ミリを超えた年はたった5回しかなく、非常に稀なことなのです。
さて、少し余談になりますが、私自身が2024年を振り返って選ぶ漢字は「動」です。今年はジム通いを始めたり、7年ぶりにゴルフを再開したりと、体を動かす楽しさや大切さを改めて実感した一年でした。
皆さんにとって、2024年はどのような一年だったでしょうか?「今年の漢字」を考えてみることで、一年の出来事や成長を振り返る良い機会になるかもしれません。
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プロフィール
竹内青空(たけうち あおぞら)
徳島県出身。2021年よりデン・ハーグ在住。インスタグラム(@aozora_takeuchi)でオランダの天気や生活について発信中。日本ではウェザーニューズに所属して気象原稿作成やラジオの気象情報を担当、千葉テレビでも気象キャスターとして出演していました。