格安航空券サイトは実は高い?

格安航空券を探すときに、「Cheaptickets.nl」や「Vliegwinkel」、「Kiwi」といったサイトを使う人も少なくない。消費者団体(Consumentebond)は、これらの航空券販売サイトが不必要に高い航空券を販売していると警告している。

一見安い航空券も座席指定や手荷物の料金が大幅に割高になる。また、サイトでは全ての選択肢が提示されておらず、追加費用が隠されていることも、消費者団体の調査で明らかになっている。

「最安値の航空券は、ほとんどの場合、航空会社の公式ウェブサイトで見つかった」と団体は述べている。航空券販売サイトは幅広い比較を謳っているが、実際にはeasyJetやKLM、Ryanairの(安価な)便が掲載されていないことが多い。

「急げ!」「最良のオファー」「今すぐ予約を!」

こうしたメッセージで、顧客は急かされる。

調査では、消費者団体が11の人気航空券販売サイトで航空券の価格を比較した。その結果、これらのサイトは手荷物料金や座席指定料を航空会社の4倍近くも請求していることが分かった。

消費者団体によれば、状況は「2022年の前回調査時よりもさらに悪化している」という。「一見すると、航空券販売サイトの価格は妥当に見える。しかし、その後、オプションサービスに対して非常に高額な料金を請求してくるのだ」とのこと。例えば、あるサイトではオンラインチェックインを7ユーロで提供していたが、全てのヨーロッパの航空会社はそれを無料で提供している。

航空券販売サイトでの価格の上乗せ

さらに、購入者を急かすような画面上のメッセージも問題視されている。「急げ、間もなく価格が上がる!」や「これは今日の最良のオファーのひとつ。今すぐ予約を!」といった表示は、消費者団体によれば根拠のない作り話であり、人々を焦らせるために使われている。

その結果、消費者がミスを犯しやすくなると団体は指摘する。例えば、Gotogateでは乗客名の入力ミスがあった場合、名前修正を受け付けておらず、新たなチケットを購入しなければならない。しかし、航空会社は名前修正をサポートする義務があり、修正に料金を請求することはできない。

結論から言うと、欧州内の旅行では、EasyJetやRyanairそしてTransaviaなどの航空会社のサイトで直接購入するのが一番安い。