リスクに備え、現金を。銀行協会のアドバイス
年明け後、銀行が緊急時に備えてどの程度の現金を自宅に保管すべきかについてのアドバイスを発表する予定だ。
この動きは、防衛大臣ブレケルマンス氏の発言を受けたものである。同氏は、テレビ番組「WNL op Zondag」で、オランダ社会があらゆる戦争シナリオに備える必要があると述べている。インターネット、電力、水道の停止の可能性を指摘し、「支払いシステムが一時的に機能しなくなることもあり得る。そのため、常にいくらかの現金を手元に置いておくように」と番組で警告した。
具体的な内容は未定
NVB(オランダ銀行協会)によると、銀行はすでに具体的なアドバイスについて検討を進めている。「どの額面の現金を、いくら程度持つべきか。また、予備の銀行口座やクレジットカードを持つことが有効かどうかについても議論している」と広報担当者は語っている。
ただし、協議はこれから行われるため、まだ具体的な内容は決まっていないん。「年明け後、明確なアドバイスを提示する予定だ」という。
政府は以前から、停電などの緊急時に備えるための家庭用キットの準備を推奨している。現金に加え、懐中電灯、電池、ろうそく、バッテリー付きラジオなどが挙がっている。
なお、多額の現金を自宅に保管することは推奨されていない。泥棒にとって魅力的なターゲットになる可能性があるからだ。ちなみに家庭用保険でカバーされる現金の上限は、通常250ユーロから最大500ユーロ程度だという。