ハーグ市、住民に果樹を無料で配布

ハーグ市は、「コンクリート化」した地域(緑が少なく建物が密集した地区)の住民に対し、無料で1,000本の果樹を配布する。この取り組みは、持続可能なハーグ財団と協力して行われ、都市の緑化とコンクリート化の抑制を目指している。12月中、住民はベランダや庭に適した小型の果樹を受け取ることができる。

果樹の種類は、プラム、レッドカラント、ブラックエルダーベリー、エルスター林檎、ラズベリーである。これらの木は植えるために特別な許可を必要とせず、受け取りが簡単である。バルコニーにも設置可能で、植物は水を吸収し、昆虫や鳥にとっても有益だ。

ハーグは、オランダの中でも特にコンクリート化が進んでいる都市の一つで、住居あたりの緑地面積が少ない。2022年の調査では、調査対象の32自治体の中でコンクリート化が4番目に進んでいるとされた。ちなみにハーグよりも緑が少ないのは、アムステルダム、ハーレムそしてウェストランド市である。逆に緑が多いのは、アルメールとエメン市だ。このプロジェクトを通じて、ハーグ市と財団はさらなる緑化意識の向上を図っている。

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Image: Gemeente Den Haag