オランダ、ガス価格急上昇、今年最高値

オランダでガス価格が急上昇し、1メガワット時あたり46ユーロに達した。今年の最高値であり、特に動的契約を結んでいる家庭に影響が懸念されている。この価格は、今月初めの39ユーロから7ユーロ上昇し、昨年12月以来の高水準となっている。

価格上昇の背景
専門家によると、最近の天候不順が主な原因だ。風力発電や太陽光発電が不振で、ガス火力発電所の稼働が増加し、ガス需要が急増している。また、ロシア国営ガス会社ガスプロムとオーストリアのエネルギー会社OMVの対立が、ヨーロッパへの供給をさらに絞り込み、ガス市場を逼迫させている。

電力料金も上昇
ガス価格の高騰に伴い、電力料金も影響を受けている。動的契約を持つ約5%のオランダ世帯では、夜間の料金が1キロワット時あたり80セントに達することもあり、日中の電力使用が推奨されている。

契約形態による影響の差
固定契約を持つ家庭では当面の影響が少ない一方、新たな料金設定が行われるタイミングによって負担が増える可能性がある。エネルギー専門家は、高価格が続く場合、エネルギーコストのさらなる上昇に注意が必要だと警告している。