オランダ人、自転車走行距離ますます長く

どこに行くのも自転車。坂のない地形や自転車道路の整備でオランダは大の自転車王国である。そして近年自転車に乗る機会はますます増え、走行距離もかなり伸びている。昨年は、総計でなんと191億キロメートルもの距離を自転車で移動した。

2023年には、一人あたり平均で1,065キロメートルを走行しており、10年前の平均902キロメートルから大幅に増加している。(RAI「オランダ自動車業界団体」の報告)

この増加を牽引しているのは電動自転車の普及だ。昨年購入された80万4,000台の新しい自転車のうち、56%が電動タイプだった。オランダは電動自転車の利用で国際的にトップの地位にある。

また、RAIとBOVAG(オランダ自動車販売協会)によると、自転車は公共交通機関や自動車よりも「手ごろ」な手段でもあある。2025年には電車のチケットが3%ほど値上がりする予定で、2015年以降、公共交通機関や車のコストは平均30%上昇している。

自転車や原付、スクーターの台数は今後も増え続ける見込みだ。さらに、オランダ国内でのバイクの人気も高まっている。2023年には80万台目のバイクが登録され、記録を更新した。特に若者の間でバイクへの関心が高まっており、18歳から25歳の年齢層での新しいバイクの販売が30%増加した。