欧州の異常気象、オランダでも野菜の価格に影響

ヨーロッパの「野菜畑」を襲う異常気象でオランダでもトマトやズッキーニの価格上昇の可能性がある。

今週スペイン南部の大雨により、ヨーロッパ屈指の農業地帯が大きな被害を受けた。トマトやキュウリ、ズッキーニなどの日常的な野菜の価格が今後上昇する恐れがあると専門家が警告している。ABNアムロ銀行のメラニー・マーク氏は、「この時期はスペイン産の野菜がヨーロッパ各国に出荷されるが、収穫が大幅に減少すると供給に影響が出る」とコメントしている。

被害が最も大きいスペイン南部のアルメリア県には30,000ヘクタール以上のビニールハウスがあり、ここは「ヨーロッパの野菜畑」とも呼ばれる重要な生産地である。アルメリアはスペイン産トマトの60%、輸出用ピーマンとキュウリの75%、ズッキーニとナスの80%以上を占める。しかし、今回の水害により、多くの作物が打撃を受け、現地当局は数百万ユーロの損失が発生すると予測している。

これによりオランダの消費者も供給不足による価格の上昇を実感する可能性が高いとされている。