リサイクルショップでの販売用衣類の寄付が減る
オランダにはクリングロープ(Kringloop)という寄付された不用品を販売する店舗が各地にある。いわゆるリサイクルショップだ。ただしすべて寄付で賄っているので販売価格も安い。ここで家具などを揃える人も多い。家具のほか、衣類、電化製品、本、食器などが販売されていて、思いがけず掘り出し物が見つかることもある。
このところ衣類の寄付が減っている。ファストファッションの低品質が原因だという。特に、ウルトラファストファッションが増加しており、主に中国のオンラインショップから短期間で生産される安価な衣類が市場に出回っている。しかし、これらの衣類は数回洗濯するだけで傷み、リサイクルショップで販売できる品質には達していないと指摘されている。
また、VintedやVestiaire Collectiveといったセカンドハンドのオンラインマーケットプレイスも、リサイクルショップの競争相手となっている。ただ衣類の寄付は減少しているものの、衣類は依然としてリサイクルショップの売り上げの27%を占めており、全体的な売り上げはインフレの影響で増加している。
家具や電化製品は引き続きリサイクルショップで人気があり、特に家具は寄付された商品の30%を占めている。販売できない商品は再利用やリサイクルされ、破棄される商品は減少傾向にある。