オランダ各地でオーロラ、今後も続きそう

昨夜オランダ各地でオーロラが観測された。特別な装置なしでも裸眼で見えるくらいだったという。これほどの明度でオーロラが見えるのは年に数回しかない。
オーロラの緑と赤の輝きは、太陽嵐によって発生する。太陽から電気を帯びた粒子が爆発的に放出されることでエネルギーが放出され、その結果、空に色鮮やかな光景が広がる。
KNMI(オランダ気象研究所)の宇宙天気専門家エルコ・ドーンボスによると、現在大気中で多くの活動が見られる。「嵐が強ければ強いほど、活動が活発になり、光がより明るく見える」とドーンボスは語る。「現在、オーロラはスウェーデン南部の上空にある。非常に高い場所にあるため、北の地平線近くに見えるのだ。」
今年5月には、過去20年で最も強力な太陽嵐が発生した、光害が多いスキポール空港でもオーロラが見られた。これはとても稀なことだ。
昨日の夜、オーロラを見逃してしまった人も心配する必要はない。この現象が近いうちに再びオランダの空に現れる可能性が高いからだ。その理由は、11年周期の太陽活動サイクルにある。このサイクルには、太陽で爆発が多発する時期と、太陽嵐が少ない時期がある。「2022年から活動が活発化しており、昨年からは、オーロラがオランダの上空に美しく見えるほど強力な地磁気嵐が年間に2~3回発生している。これからも頻繁に見られるだろう」とドーンボスは予想している。
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